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[特別編] さよならbar drop

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 真に私事ではありますが、この度約5年間働いた吉祥寺bar dropというクラブを4月いっぱいで辞める事となりました。これを見てる皆様、大変お世話になりました。ありがとうございました。20代前半の多感な時期、このお店で僕は多くの事を学び、経験させて頂きました。チバユウスケさんのDJ聴いたり、家族について熱く語る曽我部さんにお酒つくったり、ゴーイング・アンダーグラウンド松本ソウさんのライブみたり、元ホフ・ディランのベイビーのPAしたり、ジャニーズの◯◯◯の◯◯◯に会ったり・・・。でも一番の思い出は、森下“くるくる“くるみちゃんと2ショット撮ったことかな♪♪

 僕が好きだったレギュラーイベントに「Fabulous Parade」というモッズ系の、でもノーザン・ソウルやスタックスやディープ・ファンクもちゃんとかかる、ブッカー・Tもオーティスもサム・アンド・デイブもばっちりかかる、要するに最高な60年代系のイベントがある。先日、そのイベントでの事。突然、DJのタローさんという人が自分が回してる時、音を止め、マイクで「この度ドロップを今まで支えてくれた金ちゃんが辞めることとなりました。この曲を最後、彼に捧げます」と言って僕の大好きなPanic Bottunsの「O-Wow」という最高に踊れるキャッチーなノーザン・ソウル・ダンス・ナンバーをかけてくれた。この曲は7インチしかないしおそらくCDにもなってないのでほんとにこのイベントでしか聴けないのだ。彼はその後ブースから出て来て僕を抱きしめ握手し、そして「踊ろうぜ」といって、フロアに連れていってくれた。普段なら絶っっ対そんなことしないような無口で喧嘩っ早くビールと格闘技とアメリカ小説とソウル・ミュージックが大好きなダメ親父なので、僕はとても感動してしまった。やはりこの人は僕の尊敬する愛すべきDJだ。で、それを見てたevery planets sunの井上さんが「俺もやるよ!」とか盛り上がってしまい(笑)、最後のエブリで同じように僕のために一曲かけてくれた。その時はフィシュマンズの「Melody」でした。ありがとう。

 4月30日、僕のラスト・ナイトのイベントは「Dance to Manchester feat. THE STONE ROSES」。んー、あまりに完璧で、ぴったりで、もう笑ってしまう。一流のギタリストと一流のベーシストと一流のドラマーに三流のボーカルが加わる事で成り立つ、超一流のグルーヴとメロディー。キラ星の如き名曲の数々に僕はただ耳を傾けていればよかった。「I am the resurrection」を最後までかけてくれるのはDJ片平実だけである。8分14秒の至福の物語。「この曲途中で切るDJなんざFuckだよ!」ははは、そのとーり。

イベント終了近くなり、「Elephant Stone」が流れ、そして本日ラストの曲に選ばれたのは、「Standing Here」。あのあまりにも美しいフィード・バック・ギターが流れて来た時、もう僕は目を瞑るしかなかった。最後に約束通りは片平さんはこの曲をかけてくれたのだ(注・僕は以前Standing Hereというバンドをやっていました)。最後の最後、素晴らしいイベントで働けてとても幸せだった。

 という訳でbar dropの関係者様、DJの皆さん、お客さん、今までどうもありがとうございました。でもまだ何か実感が沸きません。思い出に浸るのは好きではありませんが、今は色々感慨深いです。皆さん、イベントなどありましたら誘ってください。またどこかで会ったらよろしくお願いします。
by kingplaytheworld | 2005-05-02 01:20 | etc
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